ワインに全然詳しくないから、レストランでのワインの頼み方をどうしたらいいか分からなくて緊張しませんか?一緒に行った相手が感心してしまう、スマートな頼み方をご紹介致します。そして、もし飲みきれずに残ってしまったワインは、持ち帰ることが出来ることも知っておきましょう。
目次
中途半端に知ったかぶりをするより聞いてみよう
レストランは食事や会話を楽しむところ。利用するレストランにもよりますが、恐らく同じ日に居合わせた他のお客様の中でワインに詳しい方は2~3割くらいしかいないと思っていいと思います。
詳しくないからこそ上手にワインを頼んでいるんです。それは、知ったかぶりをせずにわからないところは質問しながら相談して決めているからなんです。
どこのレストランにも同じワインが置いてあるわけではないので、中途半端な知識を詰め込んで行っても殆ど役に立たないことが多いのです。
必要なのは最低限の自分の好みだけで大丈夫です。そして魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインというセオリーは忘れてしまいましょう。まずは食事もワインも楽しむことを考えましょう。
自分の好みのワインの見つけ方は以下の記事も参考にして下さい。
『神の雫』の安いけど美味しいワインを紹介します!コスパ抜群のワイン一覧!
ワインは料理を選んでから決めた方が選びやすい
レストランでは、まず料理を決めましょう。
もちろん内容が決まっているコースでも問題ありません。前菜やメイン料理がチョイスできるプリフィックスになっているレストランもありますから、それぞれ好きな内容で選んで構いません。あなたの腕の見せ所はここからですよ!
ちなみに、メニューを決めるまでの間、緊張して喉が渇いていたなら「すみませんが、喉が渇いているので先にお水をいただけますか?」と言って構いません。
ここでガス入りのミネラルウォーターやスパークリングワインを注文できれば、相手のあなたへの好感度はきっとアップするはずです。
格好悪いと思わず予算はちゃんと決めておこう
さて、料理が決まったらワインの注文です。
この時に、どれくらい飲めるのかも考えてからワインを頼んでくださいね。
緊張や雰囲気に流されてつい飲み過ぎてしまうと、せっかくの楽しい食事が台無しになることもあります。
どんなレストランでもグラスワインがありますから、足りなかったら追加もできます。ボトルは注文せず最後までグラスワインでも大丈夫です。
二人でボトルで頼む場合は、一般的に頼んだ料理代の5~6割くらいを目安にすると良いと思います。
一人8千円のコースを二人分なら1万6千円ですから8千円~1万円くらいのものを選ぶと間違いが少ないです。
そして大切なのはどの料理に合わせてワインを選ぶかなんです。
二人とも同じメイン料理なら問題ないんですが、自分は肉料理で相手は魚料理の時は、どちらにも合うワインとなるとなかなか難しいところになってきます。
こんな時こそレストランのスタッフに相談してください。
聞き方は「どちらにも合わせやすいワインはありませんか?」です。
「どちらにも合うワイン」と聞くと十中八九「ありません」と言われてしまうと思います。
私なら軽めの赤ワインか、しっかりめの白ワインもしくはロゼワインをおすすめします。
そしてもう一つ肝心なことは嫌いなワインなら断ってもいいということです。
ワインには驚くほどたくさんの種類がありますから、その中から料理にも合わせやすく、お客様の好みにも合うワインを選ぶのはレストランのスタッフの腕の見せ所ですから遠慮はいりません。
忘れてはならないのは、ボトルで頼むのであれは必ず予算を伝えることです。
よくある失敗例としては「よくわからないので、お任せします」と言ってレストランのスタッフに丸投げしてしまうと、後で酔いが一瞬で冷めるほどの金額を請求されてしまうことになりかねませんから。
シチュエーションに合わせたワインの頼み方
ここでは、シチュエーションに合わせたワインの頼み方をご紹介いたします。
ひと口にレストランと言っても一人当たりの予算が5~6千円のところから、軽~く2万円は越えてしまうようなところまで様々です。
利用する人数も様々ですが、ここからは彼氏(彼女)と二人で利用するものとしてご紹介いたしますね。
比較的リーズナブルなレストランでの頼み方
ハウスワインのグラスかデカンタをおすすめします。
グラスで頼む利点はスパークリング→白ワイン→赤ワインと料理に合わせて変えられることです。
ワインが変わるたびにレストランのスタッフにワインの説明を聞くのも楽しいし知識も増えていきますからね。
デカンタの場合は大体が3~4杯分の量ですから、前菜から肉料理の手前までは白ワインにして肉料理に合わせて赤ワインをグラスで一杯だけという頼み方ができます。
ハウスワインは飲みやすくコスパに優れたものを用意している場合が多いので、どうしても濃厚なワインが飲みたい場合を除いて、とても有効な頼み方なんです。
一人1万円を超えるような高級レストランでの頼み方
炭酸が苦手でなければスパークリングワインのハーフボトルを頼んで、後は白ワインと赤ワインをグラスで一杯ずつ頼むのがスマートだと思います。
ボトルで頼むのなら、先に書いたように予算を伝えてレストランのスタッフと相談しながら選ぶのがベターですね。
飲みきれなかったワインは持ち帰りもOK!
高級レストランはもとより、ボトルで頼んだワインが飲みきれずに残ってしまった時は、当然持ち帰ることができます。
ちゃんと料金を支払っているわけですから、残ったワインを持って帰るなんて恥ずかしいなんて思う必要はありません。
よく「レストランのスタッフの勉強のために、ボトルに一杯分だけ残しておくのがマナー」などという方もいらっしゃいますが、それはレストランのスタッフが滅多に飲めないようなウン十万円もする高額なワインの場合(底に澱が溜まっていてそれ以上飲むのに適さない場合が多々あるので)や珍しいワインの場合にすることがありますが、普通はそんな必要はありません。
また、いいワインほど美味しくなるのに時間がかかることが多いですから、レストランで飲んだ時より、持って帰って家で飲んだ時の方が美味しかったりする時もあるんですよ。
レストランの方に「とても美味しいのですが、残念ながら飲みきれないので残りを持って帰りたいのですがよろしいですか?」と言えば「もちろんです!」と言ってくれますよ。
レストランでワインを頼むときの疑問にお答えします
頼んだワインが好みじゃなかったら変えてもらえるの?
よく「テイスティングしても希望の味ではなかったら変えてもらえますか?」と聞かれるんですが、出されたワインが劣化していたり注文した銘柄と違っていたりしない限り、交換はできないと思ってください。
テイスティングは自分の好みかどうかを確認するのではなく、ワインが傷んでいないかどうかを確認するものなので、それ以外の理由で交換した場合は2本分の料金が請求されますのでお気を付けください。
前菜からメインまで全部に合うワインはあるの?
前菜から魚料理や肉料理まで同じワインで通したいなら、スパークリングワインか辛口のロゼワインがおすすめです。特にスパークリングワインは口の中をリセットしてくれますから、どんな料理にも合わせられる万能選手です。
よく分からなくてもテイスティングはしなきゃいけないの?
グラスやデカンタで頼んだ時はテイスティングはないから心配いりませんが、ボトルで頼んだ時はスタッフから「テイスティングはいかがしますか?」と聞かれて困ったという話もよく聞きます。
どうせわかんないからと言わずに、次の点にだけ注意してみてください。
一つ目は、ワインの表面に霧がかかったように白いモヤのようなものはありませんか?
保管状態が悪いとワインの中に残っている酵母が発酵して極めて弱い微炭酸を発生することがありるのですが、その場合はワインをグラスに注いだ時に細かい気泡がワインの表面に霧のように現れます。こんな時はワインが劣化している場合がありますので要注意です。
二つ目は、一口飲んだ時に舌を刺すような酸味を感じた時です
。劣化して酸化が進んでしまったワインは、見た目ではわからなくても穀物酢のような鋭い酸味があります。これは酢酸といって発酵によって生成される酸なのですが、少量ならば問題ないのですが、これが多くなりすぎると穀物酢やマニキュアのような不快に感じる臭いと強い酸味が現れます。
以上のような状態の時には「ちょっと違和感を感じるんですが、確認してもらえませんか?」と聞いてみましょう。ちゃんとしたレストランなら、すぐにワイン担当者が確認してくれるはずです。それでも「問題ありません」と言われてしまったらお手上げなのですが・・・。
何よりも食事とワインを楽しむ時間にしましょう
レストランで食事をするのもワインを頼むのも、経験さえ積んでしまえば誰でも気軽に出来るようになるでしょう。
ただ、そうなるまでには恥ずかしかったり緊張したりするものです。経験があってもなくても、一番恥ずかしいのは知ったかぶりと周りのお客様に迷惑をかけるようなマナー違反です。
わからない時は素直に聞いてみましょう。
ワイン好きのスタッフなら、かえって喜んであれこれ説明してくれるはずです。しつこいくらいに・・・ね。
それに大切なのはレストランで過ごす美味しい食事と楽しいおしゃべりの時間です。楽しい時間を共有する。それがレストランに対しても相手に対しても、一番大切なマナーだと私は思っています。
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