ゲヴェルツトラミネールの特徴と合う料理をご紹介します!

ゲヴェルツトラミネール」なんて舌を噛んでしまいそうな長い名前ですが、その特徴はライチやトロピカルフルーツのようなとても華やかな香りとスパイシーな味わいの中に、ほんのりと甘さを感じる高貴なブドウとして知られ、ドイツやフランスを中心に世界各国で人気の高い白ワイン用の品種なんです。「ゲヴェルツトラミネール」に合う料理の特徴と合う料理をご紹介したいと思います。

ゲヴェルツトラミネールとは?

ゲヴェルツトラミネール(Gewürztraminer)のゲヴェルツは、ドイツ語で香辛料を意味し、トラミネールは南チロル地方の村トラミン(Tramin)で栽培されていたトラミナーというブドウ品種がその名前の由来と言われていますが、北イタリアのトレンティーノには今もトラミンという村が存在していて、この辺りが起源と言われています。

イタリアなのに「なぜドイツ語?」って思いますよね。実はこの地域の大部分はドイツ系の住民が多く、イタリアなんですけど一般的にはドイツ語が使われているんです。16世紀頃にはドイツを経由してフランスのアルザス地方やジュラ地方に持ち込まれたと言われています。

現在は、そのアロマティックな香りと味わいが世界中の人々を魅了し、ヨーロッパはもとよりアメリカ北部やニュージーランド、オーストラリア、チリなどでも造られています。

ゲヴェルツトラミネールの特徴は?

さて、このゲヴェルツトラミネールが栽培されている場所ですが、冷涼な気候で乾燥した地域で多く栽培されています。ドイツと国境を接するフランスのアルザス地方が最も知られていますが、オーストリア、アメリカ、チリなどの冷涼な気候の地域でも栽培されています。

味わいは辛口から極甘口までありますが、ライチやトロピカルフルーツ、スパイスを想わせる独特の香りが最大の特徴です。口に含むとまろやかな酸と粘性のあるオイリーな果実味が広がります。とてもボリューム感があり複雑で奥行きのある味わいが感じられます。

特にドイツやオーストリアで造られる甘口のゲヴェルツトラミネールは、黄金がかった色合いに蜂蜜や白桃、熟したメロンなどを彷彿させる香りと甘さの中にも、絶妙なバランスの酸が残っていて、飲む人を魅了し続けています。

ゲヴェルツトラミネールの美味しい飲み方!

白ワインですから冷蔵庫で冷やしてというのは当然なのですが、冷やし過ぎるとせっかくの香りと濃厚な味わいが感じにくくなりますので、辛口なら10℃~12℃くらい、甘口なら8℃くらいがおすすめです。グラスはやや小ぶりの白ワイングラスが適していて、甘口のものほど小振りのワイングラスがおすすめです。

辛口のものは料理と一緒に、甘口のものはブルーチーズやドライフルーツと一緒に頂くのも良いのですが、アイスヴァインのような極甘口の場合は、ワインだけでじっくり楽しむのがとても贅沢で美味しい飲み方だと思います。

ゲヴェルツトラミネールのおすすめワイン!

どこで造っているワインも甲乙付け難いほど素晴らしいのですが、個人的に印象深かった6本をご紹介いたします。

カンティーナ・ボルツァーノ サンタ・マッダレーナ・ゲヴュルツトラミネール (イタリア)

黄桃やカリン、完熟したライチ、金木犀の花などの魅力的なアロマが広がります。程よいボリュームとふくよかさの中に、やや苦みのあるミネラルの鉱物的な印象も感じられます。控えめな甘さを残す味わいと、喉を通り抜けた後に残る果実香がなんとも心地よい。

カンティーナ・トラミン アルト・アディジェ・ゲヴュルツトラミネール(イタリア)

ゲヴュルツトラミネールの原産地とも言われるトラミン村の生産者組合が造る、まさにお手本とも言えるゲヴュルツトラミネールです。砂利と豊富な石灰を含む粘土質という理想的な土壌のため、良く熟した高品質なブドウが収穫できます。ピュアでイキイキとした酸、バラやライチの豊かな香り。ゲヴュルツトラミネールという品種を素直に表現するコスパの高い一本。

カンティーナ・トラミン ヌスバウマー・ゲヴェルツトラミネール(イタリア)

カンティーナ・トラミンは、1898年に設立された協同組合で、ヌスバウマーはこのワイナリーのフラッグシップ的ワインです。ゆったりと時間をかけて熟したアロマ。ライラックの花やマスカット、ライチ、ベルガモットなどの上品な香りと、芯の通った強さの滑らかな酸。素晴らしい味わいのバランスとゲヴュルツトラミネールの個性を最大限に表現した甘く長い余韻。

ポール・ブルーケル ゲヴェルツトラミネール・レゼルヴ(フランス)

美しく輝く金色を帯びた淡い黄色。ライチ、パッションフルーツ、オレンジピールなどの香りに、ほんのりバラの香りも感じます。しっかりとしたストラクチャーですが、丸みと凝縮感のある口当たりです。イキイキとしたフルーティーな酸が長く続く、リッチな味わいの溢れるゲヴェルツトラミネールです。

コノスル ゲヴェルツトラミネール・レゼルバ・エスペシャル(チリ)

ライチやマスカット、アプリコットなどの果実に、アロマティックな白い花やミネラルのニュアンスも感じられる香りです。口当たりはクリーミーで柔らかく、ミネラルのほろ苦い余韻も感じられます。ぶどうはすべて手摘みで収穫し、ステンレスタンクで5ヶ月熟成しています。

ベヒトハイマー・ローゼンガルテン ゲヴェルツトラミネール アイスワイン
375ml(ドイツ)

以前にも紹介したドイツの極甘口のアイスヴァイン。美しい琥珀色、バラの花束、ドライライチなどの香りに続き、コショウや甘苦いスパイスのニュアンス。余韻にはシロップ漬けの果実や蜂蜜、スパイス香を伴う余韻。バランスがよく素晴らしい酸が残っています。

ゲヴェルツトラミネールに合う料理は?

濃厚でほんのり甘さのあるゲヴェルツトラミネールには、軽く塩コショウしただけのフォアグラがベストマッチと言われています。

またアルザス地方のマンステールやマロワールなどのウォッシュチーズ、甘口ならブルーチーズもよく合います。

また、鶏レバーのパテやコリアンダーなどのスパイスを効かせたバターソースの魚料理、リコッタチーズと香味野菜を詰め込んだラビオリなどもおすすめです。

北イタリア特産のスペックという生ハムや南チロルの伝統的なデザートで、リンゴや木の実、ドライフルーツなどを包んで焼いたシナモン風味のパイ、ストゥルデールもよく合います。

ちょっと意外かもしれませんが、インドやバングラデッシュなど東南アジアのスパイスの効いたカレーやフランス料理の影響の残るベトナム料理、四川料理のようなピリッと辛い中華料理などエスニックな料理にもよく合うので、ぜひ試してみてください。

まとめ

ブドウらしからぬ独特の香りを持ったゲヴェルツトラミネールは、一度飲んだら決して忘れることの出来ないワインだと思います。今や世界中で栽培されていて、手頃な価格のものでも品のある味わいが感じられます。まだ飲んだことのない方は、この機会にぜひお試しください。

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