バローロワインの特徴と当たり年を調査!

イタリア北部のピエモンテ州で造られるバローロは「王のワイン、ワインの王」と称されるイタリアを代表する偉大な赤ワインです。バローロワインの特徴や当たり年、選び方などを調査しました。

ワインの王様 バローロの特徴!

バローロの産地はピエモンテ州の南部、クーネオ県を流れるタナロ川の南側に位置する11の村で造られています。

生産地区西側はトルトニアーノと呼ばれる砂混じりの青い泥灰土で、マグネシウム、マンガンなどが豊富に含まれています。

香り高く優雅で、比較的早飲みの女性的なバローロが生まれると言われています。

また、東側はエレヴィツィアーノと呼ばれる鉄分を多く含む赤茶色の泥灰土で、こちらは厳格でスパイシーな骨格を持つ男性的なバローロが生まれると言われています。

バローロの特徴を一口で説明するのは大変難しいのですが、大きく分けて3つに分類することが出来ます。

昔ながらの長いマセラシオン(醸し)と大樽を用いた製法を守る伝統派と、ブルゴーニュ流の製法を取り入れ、小樽で熟成させることで果実味と凝縮感のあるバローロを生み出す現代派(あるいはモダン派)

そして両方の製法をバランスよく取り入れ融合させた中間派です。

バローロワインのブドウ品種は?

バローロに使われるブドウ品種はネッビオーロという品種です。晩秋の頃に発生する「霧」を意味する「ネッビア」が語源で、この霧が発生する頃にようやく収穫できる晩熟の品種です。

ピノ・ノワールのように薄い色合いですが、渋み成分のタンニンと酒石酸やリンゴ酸などの酸が豊富に含まれているのが特徴で、これらは長期熟成には欠かせない大切な要素なのです。

バローロワインの5大産地は?

バローロの生産地区は大きく西側と東側に分けられますが、その中でも代表的な5つの村は5大産地と呼ばれています。

村名と主な特徴をご紹介します。

■ラ・モッラ

バローロ地区の中で最も北に位置し、標高500mの村から南に向かって雄大な農地が広がっています。多くの生産者がワイナリーを営んでおり、ブルナーテやチェレクイオなどの著名な畑が並んでいます。香り高く優美で繊細な比較的早くから楽しめる女性的なワインが特徴と言える産地です。

■バローロ

北にあるラ・モッラ村の繊細さと優美さ、南にあるモンフォルテ村の力強さを兼ね備えた調和のとれたバランスのよいバローロが生まれる村です。エレガントで長い余韻があり、比較的早くから楽しめるバローロから長期熟成に耐えうるものまで様々なタイプのバローロが造られています。

■カスティリオーネ・ファレット

バローロ生産地区の中心部にあり、5大産地の中では面積も生産量も最も少ない産地です。村の中央には中世に築かれたファレット城があり、この城から続く南東向きの斜面にブドウ畑が広がっています。東側と西側の土壌が入り混じる荒い砂が多く、鉄分を多く含む土壌から独自の土っぽさを感じさせる個性豊かなバローロを生み出しています。

■セッラルンガ・ダルバ

5代産地の中で最も東に位置する村で、しっかりとした骨格の力強く長期熟成能力の高いバローロを生み出す村です。スパイス、なめし革、タバコなどのトーンを持ち、豊かで複雑なミネラル分の溢れるバローロを生み出していて、熟成によってドライフルーツやカカオなどの凝縮感が増し、深みのあるバローロへと変貌を遂げます。

■モンフォルテ・ダルバ

最も南部に位置するのがモンフォルテ・ダルバで、とてもパワフルで肉厚な果実味のあるバローロを生み出します。バローロ村に近いブッシア地区北部では包み込むようなバラやスミレの香りにエレガントな酸と果実味が調和した貴婦人のようなワインが生まれ、セッラルンガ・ダルバに近いジネストラ地区やモスコーニ地区では、濃厚な果実味を持った風味豊かなバローロが生まれます。

バローロワインの当たり年は?

イタリアを代表する偉大なワインといえども、ヴィンテージ(収穫年)による出来栄えの差は否めません。

ここでご紹介するのは飽くまで出来のよかったヴィンテージであって、今が飲み頃のヴィンテージという訳ではありませんので、ご了承ください。

ここ10年以内では、間違いなく2010年が最良の年と言えると思います。

2000年代では、07年、06年、04年、01年、00年と優良な年が続きました。

1990年代では、99年、97年、96年、90年のものがグレート・ヴィンテージと言えます。

1980年ともなると手に入れるのも困難になってきますが、89年、85年、82年は、飲む機会があればぜひトライして頂きたいヴィンテージです。

まとめ

生産地域はもちろん、生産者や製法、ヴィンテージなどによって変わるワインの味わいは、まさに千差万別です。

好みはあれど品質の高さに比例して価格も高くなるのがワインだと思ってください。この地域でのワイン造りは1000年以上の歴史があり、バローロの生産者も約800軒と言われています。

1970年代に、それまでの伝統的なバローロの造り方に疑問を持った若者たちが、ブルゴーニュのワイン造りを参考にもっと早飲みのできるタイプのバローロを造ったのがモダン派でした。

彼らは「バローロ・ボーイズ」と呼ばれ、彼らの造ったワインは瞬く間に世界中から人気を博し、大成功を収めました。

伝統派の造り手は一時、時代遅れとして酷評されましたが、現在は双方の良いところを取り入れた中間派も含め、それぞれの良さを正当に評価されています。

様々なスタイルの個性的なバローロが存在することを理解し、自分好みのバローロを探すというのが楽しみの一つになることを切に願っています。

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