2020年東京五輪がいよいよ来年に近づいてきていますね。そこで、今回は東京五輪での日本代表のオーバーエイジ枠について、歴代のオーバーエイジ枠はいったい誰だったのか?オーバーエイジとは何なのか?誰がオーバーエイジ枠かも含めた東京五輪サッカー日本代表のメンバーの予想などについて見ていきたいと思います。
目次
オーバーエイジとは
サッカー日本代表U-22は、先日AFCU-23選手権タイ2020予選のグループステージを戦い、見事3戦3勝で首位通過。2020年1月に行われる本大会への出場権を獲得しました。
ところで、オーバーエイジとはなんなのかご存知ですか?
まず、オリンピックにおけるサッカー競技は、23歳以下の選手が出場できる大会ということになります。
つまり、オリンピック=U-23のワールドカップというようなイメージですね。
しかし、1チームにつき3人まで24歳以上の選手が試合に出場することができます。
これがオーバーエイジ枠と呼ばれるものです。
この制度は本大会のみに適用され、予選はU-23の選手のみで戦うことになります。
オーバーエイジ枠は必ず使わなければいけないものではなく、実際に使わないチームもあります。
オーバーエイジを使うことによって、経験のある選手や戦力不足のポジションを補うなど、様々なメリットが生まれます。
オーバーエイジというのは非常に重要な役割を持つものなのです。
歴代のオーバーエイジ枠の選手は誰?
では、実際に日本代表ではオーバーエイジ枠は使われていたのでしょうか?
オーバーエイジ枠は1996年のアトランタオリンピックから適用されました。
開催年 | 大会名 | 結果 | オーバーエイジ枠 |
1996年 | アトランタオリンピック | グループリーグ敗退 | なし |
2000年 | シドニーオリンピック | ベスト8 | 楢崎正剛、森岡隆三、三浦淳宏 |
2004年 | アテネオリンピック | グループリーグ敗退 | 曽ヶ端準、小野伸二 |
2008年 | 北京オリンピック | グループリーグ敗退 | なし |
2012年 | ロンドンオリンピック | 4位 | 徳永悠平、吉田麻也 |
2016年 | リオオリンピック | グループリーグ敗退 | 塩谷司、興梠慎三、藤春廣輝 |
見た通り、日本は基本的にオーバーエイジ枠を使うことが多いです。
そして気になるのが、オーバーエイジ枠を使っていない年のオリンピックは必ずグループリーグ敗退しています。
となると、東京五輪ではぜひオーバーエイジ枠を使ってほしいですね!
歴代のオーバーエイジを分析してみると、A代表召集経験があり、ワールドカップなどで実際に活躍した選手、そして惜しくもメンバー入りを逃した選手などが選出されています。
また、年齢層としては、U-23に近い世代で選出されていたのは吉田麻也選手のみで、他の選手は20代後半での選出となっていました。
東京五輪のオーバーエイジ予想!
「OAを呼べるなら、次の大会でも呼びたいです。指導者の働きかけで若い選手が成長するというのはもちろんあると思いますが、経験のある選手から言葉で伝えてもらう、一緒にプレーをして感じさせてもらう、背中を見せてもらうということがあると、本当に若い選手、経験の浅い選手は刺激を受けて成長につなげてくれると思うので、できれば(OAの選手に)来てもらいたいという思いはあります」
森保監督は、オーバーエイジについてこのように言及していますので、東京五輪ではオーバーエイジ枠を使うことが予想されます。
経験のある選手に、その経験を伝えてほしいという思いが強いようですので、その役割を果たせる選手ということになりますね。
ちなみに、現U-23世代では、FW,ボランチ、GKで戦力不足であるという情報があります。
これを踏まえ、東京五輪のオーバーエイジ枠で予想されるのは、
・本田圭佑選手(32歳、メルボルン・ビクトリーFC)
本田圭佑選手は、自らオーバーエイジに立候補することを明言しています。
ロシアW杯後に代表引退を発表した本田圭佑選手ですが、その理由は4年後のW杯には36歳となり体力的に厳しいということでした。
しかし、サッカーをやる上で目標が必要であると前置きした上で、2年後の東京オリンピックに向けて鍛えていくと話していました。
本田圭佑選手は、数々の世界大会で結果を残してきた選手であり、日本代表の顔として長年プレーしてきました。その経験の豊富さと精神的支柱という意味でもオーバーエイジとして非常に重要な役割を果たすことができるでしょう。
本田圭佑選手の言葉から読み取る限り、もしも東京五輪が終わったら引退するのではないか?ともとれる文面となっています。(引退しないことを願っていますが…)
そう考えると、なおさら東京五輪選出に期待がかかりますね。
本田圭佑選手はW杯でのFWの経験もあり、フィジカルの強さやキープ力を生かせる1トップでの起用もあるのではないかと考えられます。
W杯では3大会連続ゴールを記録するなど、大舞台に強いメンタルも兼ね備えていますので、もちろんスタメンとしても、そしてまたスーパーサブとしての役割を果たすこともできるでしょう。
・柴崎岳選手(26歳、ヘタフェCF)
U-23世代ではボランチというポジションが戦力不足という声も上がっており、チームでコンスタントにプレーしている選手が少ないというのが現状です。
柴崎岳選手は、ご存知の通りA代表でも不動のボランチとしての地位を築いています。
最近は所属クラブでの出場が少なく不安視される声もありますが、森保監督からの信頼は絶大で、そのような状況でも毎回代表に召集され試合では素晴らしいパフォーマンスを見せています。
ロシアW杯においても中心選手として活躍し、視野の広さと正確なスルーパスで何度も日本の好機を演出しました。
森保ジャパンが始動してからもその良さは変わらず、どんなチームにもフィットし安定したプレーを見せられることから、オーバーエイジ選手としてもその実力を十分に発揮することが可能だと考えられます。
・中村航輔選手(24歳、柏レイソル)
GKは11人の中でも最も経験が重要なポジションです。
しかし、U-23世代の若手でクラブで正GKとしてプレーするのはとても難しいことです。
そのため、オリンピックではオーバーエイジでGKを招集することも多いのが事実です。
中村航輔選手は、リオ五輪、ロシアW杯でメンバー入りを果たしておりチームでも正GKとして十分に経験を積んでいるので、オーバーエイジ枠として召集される可能性があると予想されます。
その他にも、香川真司選手や長友佑都選手らもオーバーエイジ枠に意欲をみせており、争いは熾烈です。
一体誰がオーバーエイジ枠をつかみ取るのでしょうか?
東京五輪サッカー日本代表のメンバー予想!
オーバーエイジ枠も含めた東京五輪代表のメンバーを予想してみました。
GK 小島 亨介
GK 波多野 豪
GK 中村 航輔 (OA)
DF 板倉 滉
DF 立田 悠悟
DF 冨安 健洋
MF 中山 雄太
MF 三好 康児
MF 伊藤 達哉
MF 岩崎 悠人
MF 松本 泰志
MF 杉岡 大暉
MF 久保 建英
MF 柴崎 岳 (OA)
MF 堂安 律
FW 前田 大然
FW 上田 綺世
FW 本田 圭佑 (OA)
こんな感じになるのではないでしょうか?正式発表が楽しみですね。
正式発表されたらまたご紹介致します。
まとめ
歴代のオーバーエイジ選手と、東京五輪のオーバーエイジ枠を含めた日本代表メンバーについて予想をしてみました。
日本開催ということで大きな盛り上がりを見せるであろう、東京五輪。
オーバーエイジ枠も立候補する声が聞こえるなど、争いが激しくなることが予想されます。
いったい誰が選出されるのか。楽しみですね!