いだてんに登場する熊本弁が話題に!「ばっ」が面白くて大流行?

19年1月からNHKで大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」が放映されており流行していますが、その「いだてん」の中で使われている熊本弁の「ばっ」が面白くて流行しそうですよね。また、「ばっ」以外にも可愛い熊本弁がたくさんありますので、ご紹介していきます。

目次

いだてんに出てくる熊本弁が可愛いと話題!

このドラマは日本から初めてオリンピックに出た人物が主人公となっていて、その人物とは中村勘九郎さんが演じる「金栗四三(かなくりしそう)」さんです。

金栗四三さんは熊本県出身ということから、「いだてん」の中では多くの熊本弁が出てきます。

去年は同じNHKでの大河ドラマ「西郷どん」で薩摩弁が使われていましたが、視聴者からは「分からない…」という声が多くありました。

しかし「いだてん」で使われている熊本弁は「かわいい!」と評判になっています。

また、ある有名企業のアンケートで「かわいい方言ランキング」が行われていましたが、熊本弁は第2位となっていました!

しかし、今では使われていない熊本弁も多いらしく、調べた結果当時(明治時代)を忠実に再現するために最近ではそれほど使われていない古い「熊本ことば」が使われているとのことです。

いだてんに出てくる熊本弁の感動詞「ばっ」

「いだてん」で使われている熊本弁で一番注目されているのが「ばっ!」です。

これは「驚いたとき、びっくりしたとき」に使われる言葉です。

例:「ばっ、そぎゃんねー」(わっ、そうなのかー)

これ、ドラマの中で主人公の四三がよく言ってますよね。

いだてんに出てくる熊本弁その他

◎あど(かかと)

「あどば上げて走らんか!」(かかとを上げて走れ!)

◎あとぜき

「ちゃんとあとぜきせんか!」

(空けたらちゃんと締めなさい!)

◎あらくたましか(荒々しい・乱暴)

「あいつぁ、あらくたましか~」

(あいつは乱暴だな~)

◎いっちょん(全然、まったく)

「母さんの話は速かけんいっちょんわからんばい。」

母さんの話は速いから全然わかりません。)

◎ええくらう(酔っぱらう)

「酒に弱かけんもうええくらいました。」

(酒に弱いのでもう酔っぱらいました。)

◎おひめさん(ものもらい)

「目のかゆいと思ったら、おひめさんができとった」

(目がかゆいと思ったら、ものもらいができてた)

◎おもさん

「おもさん食うてはいよ。」

(思う存分食べてください。)

◎おんなさる(居られる、いらっしゃる)

「おんなさるですか?」
(居られますか?)

◎かたる(仲間に加わる)

「美川くんも一緒にかたらんね?」

(美川くんも一緒に仲間に加わらない?)

◎がっぱする(がっかりする)

「メダルはとれんだったてたい、がっぱしたね。」

(メダルは取れなかったんだって、がっかりしたね。)

◎がまだす(頑張る、働く、精を出す)

三島さん!がまだせ!」
三島さん!がんばれ!)

◎さしより(とりあえず、当面)

「さしよりこれば着よんなっせ」
(とりあえずこれを着ておきなさい)

◎しゃんむり(無理やり、絶対)

「しゃんむり食うてはいよ。
(絶対に食べてください。

◎すいか(酸っぱい)

「こんみかんはすいか。」

(このみかんは酸っぱい。)

◎すいとる(好き)

「おるは、〇〇さんのことすいとるけん」
(俺は〇〇さんことが好きだから)

◎すーすーすっ(ひんやりする)

「足のすーすーすっ」
(足がひんやりする)

◎せからしか(忙しい、うるさい、面倒くさい)

「美川君、せからしか!」
(美川君、うるさい!)

◎だご(だんご)

「だごば作ったけん食べんね。」

(団子を作ったから食べて。)

◎たまがる(びっくり、驚く)

「足が速かったけんたまがった!」
(足が速かったからびっくりした!)

◎つんなう(一緒に行く)

「そんなら つんなおか」
(それなら一緒にいこうか)

◎でけん(できない、だめ)

「三島さん、そげんこつばしたらでけん。」

(三島さん、そんなことしたらダメ。)

◎どぎゃんもこぎゃんも(どうにもこうにも)

「そぎゃんこと言うならどぎゃんもこぎゃんもでけん」
(そんなこと言ったら、どうにもこうにもできない)

◎どげだっか(こってり、しつこい、どぎつい)

「この店のラーメンはどげだっかね」
(この店のラーメンはこってりしてるね)

◎とつけむにゃあ(とんでもない、途方もない)

「四三はやっぱとつけむにゃあ男ばい」
(しぞうはやっぱりとんでもない男だな)

◎ぬしゃー(お前は、あなたは)

「ぬしゃー、なんばしよっとか!」
(お前は何をしているんだ!)

◎飲みかた(飲み会)

「今夜は飲みかたで遅くなるけん」
(今夜は飲み会で遅くなるから)

◎はいよ(ください、頂戴)

「こるば はいよ」
(これをください)

◎ほがす(穴を掘る)

「ここに穴ばほがしとって」
(ここに穴を掘っておいて)

◎みみご(耳垢)

「みみご取ってやるけんおいで!」
(耳あか取ってやるからおいで)

◎むぞらしか(かわいい、可愛らしい)

「あーたは、そーんむぞらしか人ね」
(あなたは可愛らしい人ですね)

◎もっこす(頑固者、偏屈者)

「実次は肥後もっこすだけん、しょんがなかよ」
(実次は頑固者だからしょうがないよ)

◎よけ(休み、休憩)

「よけだけん、よこわんと」
(休日だから、休まないと)

◎わさもん(新しいもの好き)

「嘉納先生はわさもんだけんね」
(嘉納先生は新しもの好きだからな)

◎わるごろ(悪ガキ)

「四三はわるごろだった
(四三は悪ガキだった)

接尾語

◎~たい、~ばい(〜だ、〜だよ)

「それでよかたい」

◎ばってん(けれど、でも)

「会いたかばってん」

(会いたいけれど)

◎~けん(〜だから)

「寒かけん外に出よごんなか」

(寒いから外出したくない)

動詞

◎~よる(〜ている)

「まだ食べよっとたい」

(まだ食べている最中だよ)

◎~しよらす(〜してらっしゃる)

「母さんなら電話ばしよらしたよ」

(母さんなら電話をしてらっしゃったよ)

助詞

◎~ば(~を)

「酒ば飲む」

(酒を飲む)

◎~が(〜の)

「主が息子」

(お前の息子)

◎~と(〜の)

「食べんと?」

(食べないの?)

◎そぎゃん(そう、そんな)

「そぎゃんねー!」

(そうなんだ~!)

◎どぎゃん(どう、どんな)

「東京はどきゃん?」

(東京はどう?)

まとめ

大河ドラマ「いだてん」での方言を詳しくご紹介してきました。当時を忠実に再現するために、方言も当時に使われていたものをそのままドラマで使われていたみたいですね。

大河ドラマでは、方言から当時の習慣や風習に触れることができ、新鮮で見ていて面白いですね。

また、出演されている宮崎美子さんは熊本市出身のため、ネイティブな熊本弁を聴くことができます。

最初は何を言っているか分からなくて難しいと感じることもあると思いますが、見ているうちに方言が耳に馴染んできて、理解できるようになってきます。

今後の「いだてん」の物語の行方を、方言とともに楽しんでいきたいですね。

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