大坂なおみの国籍選択はいつまで?東京オリンピックはどうなるの?

テニスで大活躍中の大坂なおみ選手。実は彼女、日本とアメリカの二重国籍なのです。

日本の法律で国籍選択の期限が決められており、その期限が今年の大坂選手の誕生日ともあって、テニスの活躍はもちろんですが、国籍選択にも注目が集まっています。

また、どちらかの国籍を選ぶことで、来年に控えているオリンピックに影響はあるのでしょうか。私たちは日本の代表選手としての大坂選手を東京五輪で応援できるのでしょうか。

目次

大坂なおみの国籍はアメリカと日本の二重国籍

大坂選手は、1997年(平成9年)10月16日に大阪府大阪市で生まれました。

父親はハイチ共和国ジャクメル出身で、アメリカの大学を卒業後、日本に来日。

母親は北海道根室市出身で、両親は札幌で出逢い、その後大阪府に転居。姉の影響で3歳からテニスを始め、2001年(大坂選手4歳のとき)に家族でアメリカへ移住し、いま現在も拠点はアメリカです。

日本人選手としてテニスで活躍している大坂選手ですが、インタビューを拝見していると分かる通り、お世辞にも日本語が上手!とは思えません。短文であれば日本語で返答していますが、長文ともなると英語でペラペラと返答していますよね。

実際、日本で生活していた期間よりもアメリカで生活していた期間のほうが圧倒的に長いですし、なぜ日本人選手として試合に臨むのか、少し疑問です。

その理由は「国籍」の仕組みにありました。

国籍取得には「血統主義」と「出生地主義」の2種類が存在します。

「血統主義」とは、親が自国民であれば子供も自国民というシステムです。日本を含めたアジア圏・イタリア・フィンランドなどの国々でこのシステムが使われています。大坂選手の場合、母親が北海道出身の日本人ですので、日本国籍が取得可能です。

「出生地主義」とは、両親の国籍に関わらず、出生した国を国籍にするというシステムです。アメリカ・ブラジル・アルゼンチン・カナダなどの国々でこのシステムが使われています。大坂選手の場合、出生地は日本なので、アメリカ国籍は持てないと思われますが、アメリカの場合、国外で出生した場合でも、両親のどちらかがアメリカ国籍を持っていれば、その子供もアメリカ国籍を取得可能なのです。大坂選手の父親がアメリカ人なので、大坂選手もアメリカ国籍を取得しているのです。

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国籍の選択は22歳の誕生日まで

憲法で定められている国籍について、日本とアメリカでは状況が異なります。

日本では、国籍法第14条第1項によって、未成年で多重国籍を持った場合は、22歳の誕生日までにどちらかの国籍を選択しなくてはならないといった決まりがあります。

アメリカでは、二重国籍について”法律上認められている資格である。二か国での国民の権利を持ち、責任を負うことになる。”としているのです。

大坂選手は2019年10月16日に22歳の誕生日を迎えます。

国籍の選択は自己の意思に基づき選択可能なので、大坂選手が日本とアメリカどちらの国籍を選択するのかが非常に注目されるところです。

日本の国籍を選択するメリットとデメリット

日本国籍を選択するメリットとしては、次の章で詳しく触れますが、東京五輪に出場が可能です。日本国籍を離脱してしまうと、東京五輪には出場ができなくなってしまいます。

また、日本女子テニスプレーヤーには申し訳ないですが、国内でのライバルは実質なし!が大きいと思います。日本企業のスポンサーもほぼほぼ独占なので、テニスを続けるにあたっての不安は皆無でしょう。

また、日本国籍を選択すれば、法律のグレーゾーンではありますが、数年間はアメリカ国籍もそのまま持つことも可能なのです。しかし、著名人がそのようなどっちつかずな対応をしていると後々問題になると思うので、大坂選手はどちらかの国籍を選び、どちらかの国籍を破棄する可能性が高いです。

日本国籍を選択するデメリットとしては、今現在持っているアメリカの国籍を離脱するために、国籍離脱税として、全財産の20%を支払わなければなりません。

大坂選手の年収は20億越えとも言われているので、その20%となるととんでもない額になることが容易に想像できます。

また、大坂選手は今現在も、生活拠点はアメリカのフロリダです。ですので、アメリカ国籍を離脱するとなると、アメリカに住み続けることができなくなってしまいます。アメリカ人と結婚したりすれば別ですが、いまのところそういった浮いた話は出てきていないのでどうなるのでしょうか…。

大坂なおみは日本国籍を選ぶ?

大坂選手は、2020年に控えている東京五輪での金メダル取得が目標だと公言しています。

オリンピック憲章規則41条により、以前の国を最後に代表してから少なくとも3年が経過していないと、新たな国の代表としてオリンピックに出場するのは不可能と定められています。

大坂選手は今現在、日本登録で大会に出場しているため、東京五輪に出場するのであれば、日本国籍を取得せざるを得ないのです。

また、大坂選手がまだ無名だった時代に、大坂選手の将来を見込んでアプローチをかけていたのは日本の企業だそうです。住んでいたアメリカには相手にもされなかったのです。自分がいまこうやって活躍できているのは、「あの時日本の方が声を掛けてくれたからだ」と、今でも思っているそうなので、「感謝の念」も込めて日本国籍を取得する可能性もあります。

まとめ

大坂選手はおそらく日本国籍を選択するのではないかと思っています。

いままで日本の代表として活躍していたのに、いきなりアメリカ人としてプレーするのもなんだかおかしな話ですしね。

それに「東京五輪で金メダル!」と公言している以上、現時点で大坂選手の気持ちは固まっているようにも思えます。

これは21歳の人間が抱えるにはとても大きな問題に思えますが、遅かれ早かれ選択しないといけないことなので、大坂選手の決断に期待しましょう。

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