万葉集梅の花の歌序文の意味や作者は?「令和」の典拠(てんきょ)を解説!

新元号が「令和」と発表されましね。典拠となったのは万葉集梅の花の歌序文ということでどのようなものか気になりますよね。今回は万葉集梅の花の歌序文の意味や作者と「令和」の典拠となった万葉集について解説していきたいと思います。

目次

新元号「令和」の典拠、万葉集とは?

新元号「令和」の典拠となったのが、日本最古の和歌集「万葉集」です、

「万葉集」は、7世紀後半から8世紀後半にかけて作られ、天皇、貴族から下級官人、防人、大道芸人などさまざまな身分の人々が詠んだ歌が4500首以上も集められています。

和歌の原点である万葉集は、時代を超えて読み継がれ、当時の暮らしを知る大切な資料としても現代に影響を与えています。

新元号「令和」の典拠、万葉集梅の花の歌の序文の意味とは?

梅の花歌三十二首の序分はこちらになります。

初春令月にして、気淑く風

(しょしゅんのれいげつにして、きよくかぜやわらぎ)

梅は鏡前

(うめはきょうぜんのこをひらき)

珮後

(らんははいごのこうをかおらす)

意味はこちらになります。

初春のよき月にして、空気はよく風は爽やかに、梅は鏡の前の美女がよそおう、おしろいのように開き、蘭は身に飾った香水のように薫っている。

これは地方の官僚、大伴旅人(おおとものたびと)の庭で花見がおこなわれた時の様子をうたったものだそうです。

当時、梅は中国から入ってきたばかりのとても珍しい花だったそうです。さわやかな春風の中、梅と蘭の花が咲き乱れるのを見ながら、和やかな宴が行われている様子がうかがうことができます。

万葉集梅の花の歌の序文の作者は?

そもそも万葉集は作者が判明しているものはあまりなく、作者が判明しているのは半分程しかありません。ほとんどは作者不明ということです。

今回「令和」の出典となった梅の花の歌の序文の作者も残念ながら不明ということです。

新元号「令和」に込められた意味は?

安倍総理によると、新元号“令和”は万葉集にある『初春の令月にして気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす』から引用したものであり、

人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ

という意味が込められているそうです。

新元号「令和」のネットの反応は?

新元号が発表された直後からSNSでは令和の話題が集中しました。

発表から1時間で令和の2文字を含むツイート件数は100万件を超え、つぶやかれた単語をみると、「かっこいい」「新しい」など、好意的な反応が目立っていました。

中にはこのようなツイートもありました。

カズレーザーさんの本名が「和令」(かずのり)さんだったんですね~。それは驚きますよね。

「令和」以外の新元号案5つとは?

それぞれの言葉の出典は「英弘」は日本書紀「久化」は中国の古典「広至」は日本書紀中国の古典「詩経」「万和」は中国の古典に由来するものだったそうです。

1日開かれた有識者の懇談会では「元号の出典は日本の古典がよい」とする意見が多く、「令和」については、9人中少なくとも7人が賛成していたそうです。

これまで全ての元号は中国の古典から取られていて、日本の古典から取られるのは、これが初めてだそうです。

「令和」の考案者が氏名の公表を避けて欲しいとしているため明らかにしない方針だそうですが、「令和」は、日本文学者の中西進 大阪女子大名誉教授が考案者との見方が広がっているそうです。

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まとめ

新元号「令和」の典拠となった万葉集梅の花の歌とその意味について、ネットの反応も交えてまとめてみした。

厳しい寒さを乗り越えて咲き誇る梅の花のように、日本人一人一人が美しい花を咲かせられるような時代になってくれるといいですね。

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